スーパーふどげりさ

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現在の東映特撮(ライダー&戦隊)・監督レビュー

 ブログを立ち上げたもののなんも更新せずにいたが、なにも書かず放置し続けるのもアレなので……自分だからこそ書けるものをやろう+あまり気負わずに書けるものにしようということで、ライダー&戦隊で現在活躍している監督陣のレビューを行います。東映特撮は、スタッフだとプロデューサーや脚本家が語られることが多いですが、たまには監督・演出に注目しても面白いと思うのです。

 ただし、前提として、私はちゃんと覚えているくらいにしっかり見ているのは、ライダーはディケイド、戦隊はゴーカイ以降となります(特撮オタを名乗っておきながら!)。よって「この監督はクウガではこんなこともしていたのに!」みたいなことがあるかと思いますがご了承願います。

 五十音順・敬称略です。また、ライダー・戦隊をまたいで活躍する方もいるため、あえて両シリーズごとの記述にはしていません。

 

  

 

石田秀範

 

 厳しい演技指導とエキセントリックなギャグで有名ですが、シリアスなドラマの時のひりつくような緊張感がちても好き。アマゾンズ、いずれ見なきゃ…(あんまり語れない)

 

加藤浩之

 

 一番よくわからない。めちゃめちゃ丁寧に撮ってるときもあればすごい雑なときもある。ジュウオウジャー最終2話は割と雑だったと思う。キョウリュウジャー関連は全部良かった(33.5話も良かったし)。

監督ローテーションに入ったのはシンケンジャーとのことですが、劇場版を一切担当してないんですよね。一回くらいは見たい。

 

金田治

 

 春映画は不評が多いもののTVシリーズでは好評が多いですね。

特に鎧武はシリーズの代表的監督といっても過言ではないと思うんですが、たぶん合戦や戦国モチーフが好きなんじゃないかなあ。確かスーパーヒーロー大戦の乱戦も合戦モチーフでとどこかで言ってた…ような…

そのSH大戦は自分は未だ許してないものの映像の見所はそれなりにあると思います。しかし翌年のZはほんとうに無です。鎧武45話であんなにカッコいい最終決戦を撮った人と同じ監督が撮ったとは未だ信じがたい…。まあアクション監督でも違ってくるでしょうけど。

 

 

上堀内佳寿也

 

 監督デビューしたその年の暮れには既に劇場版を担当していた男。ヤバすぎる。

それも納得としか言いようがない素晴らしい演出の数々。ドラマパートのスタイリッシュなカメラワークとBGMをあえて流さず緊張感を高める演出、CGを効果的に用いた戦闘などが特徴でしょうか。

Vシネマのスペクター、エグゼイド39・40話、ビルド21話などキャラを精神的に追い詰める描写は特に気合が入っている気がします。

とはいえ平ジェネFINALは(総合的には好きですが)所々綻びも見られた印象。万丈がドラマでは主役に近いのにクローズはちょっとしか活躍しないとか。まあそんなの誰でも思うことだし、スケジュールが厳しかったとかの理由はあるかもしれないけど。今後の更なる躍進に期待。

 

坂本浩一

 

東映作品に加えウルトラなど、超過密な活躍でおなじみの監督。好き嫌いの分かれる面もありますが実力ある監督であることは確かでしょう。

坂本作品のアクションは気持ちいいワイヤーワークもさることながら、打撃の一発ごとが速いのにもかかわらず重みが感じられるのが凄いと思います。一般映画で活躍しているアクション監督でも一発が軽いものもある中でこれは凄い。

私が一番好きなのはMEGAMAXなんですけど、AtoZはこう、テレビシリーズの劇場版というのを超えてひとつの映画としての気迫というか風格というか、そういったものがあると思う。

欠点は、たまーーーになんですけど、人物が棒立ちでただ順番にセリフを喋っているように感じられてしまうことがある。東映じゃないけど、劇場版ギンガSでギンガビクトリーが初登場した直後とか…。伝われ。

 

柴崎貴行

 

 CGを効果的に用いた演出が得意という印象です。反面殺陣・アクションは地味目に感じます。ゴーバス夏映画とかはいい感じだったけど。

純粋な作品の出来となると別ですが、柴崎監督らしい演出が最も楽しめるのは『仮面ライダー大戦』だと思います。ヤマアラシロイドの針を弾きながら変身する鎧武のなんと鮮やかでかっこいいことか!

余談ですが、ドライブの夏映画、好きだけどなんか他の夏映画に比べて低予算感ありません…?(新規着ぐるみの数の少なさとか)ベンツ借りるのに結構かかったんだろうか。

 

杉原輝昭

 

 現在ルパパトで気を吐いている新鋭監督。

なんといっても特徴的なのはグルングルン回るカメラワークでしょう。ジュウオウジャーのアザルド撃破回でいきなり素晴らしい演出を見せ、ルパパトの1・2話ではさらに進化したカメラワークを見せてくださいました。2話のロボ戦は予算が多く使えるパイロットであることもあいまって、戦隊ロボ戦そのものを新時代に突入させたといっても過言ではないと思います。

一方現状の弱点といえば、緩急の急ばかりで緩が少ないことだと感じます。たとえばルパパトのOP演出は非常にかっこいい反面、チャカチャカと忙しなさもあります。

 

竹本昇

 

 ゴーカイジャーの最終回をはじめとした、既存の映像も混ぜ合わせた物量戦をパズルのように構築するのが得意な監督。199ヒーロー大決戦もそうですが、ゴーカイは氏の力量と戦隊愛がなければ成立しなかったでしょう。199は3大主題歌の使い方が完璧。

 しかし自分はドラマ部分でカメラが急に寄る感じの演出に若干苦手意識がある。 

 

田崎竜太

 

 崎の字が…。お許しください。

OP職人でパイロット職人。正直特撮は2000年代に主に活躍した印象があるのであまり語る資格がない気がしますが…オーズ最終回が素晴らしいことくらいは分かる。

「技巧派」との評価をたまに聞きますが、それを個人的に一番感じたのはMOVIE大戦2010のディケイドパートとWパートで演出がガラリと変わってる点。前者は豪華絢爛、ドラマはスタイリッシュに。後者はひたすら堅実に積み上げる。

あと個人的に最近見た『小さき勇者たち~ガメラ~』がとても良かったです。

なぜか逃げ惑う群集を、カメラのシャッター速度を上げて撮る。

 

中澤祥次郎

 

 宇都宮Pをはじめ多くのPからメイン監督として起用される方。各スタッフの信頼を勝ち得ているのでしょう。それも分かるとおり、全体的なバランスにも優れた優秀な監督だと思います。カット毎の繋ぎがかなり丁寧な印象。あとOP演出もスタイリッシュ。

ただ柴崎監督とは反対に、等身大アクションにはかなり力を入れる(ワイヤー使用カットの緩急のつけ方が好き)反面、CGバトルや戦隊ロボ戦はかなり淡白な印象。

あと戦隊はかなり高水準でライダーもしっかりこなすけど、なぜかライダー劇場版はウィザード・エグゼイドの2つとも、出来が悪いわけではないものの少々薄味気味に感じます。

カメラを横にスライドさせるカメラワークや、(主に劇場作品で)一方で観客に聞かせたい会話をしている一方で、背景で小声の会話や小芝居をやらせる演出が多い。

 

諸田敏

 

 カメオ出演と水落ちの人。

この監督は仮面ライダーWの32話、エクストリーム回が超好きです。特にNobody`s Perfectからの通常Wへ変身する流れは完璧。スローモーションの使い方が良い…。

なんだろう。専門的なことはわからないけど感情の乗せ方が上手いのかな?水の描写もそうですが、映像の綺麗さでは頭一つ抜けてると思います。

ギャグ演出は正直石田監督よりくどいところがあると思う。それ以外は好き。

ゴーストの夏映画はスカムな部分も多いけど、映画的な「画」の豊かさは近年のライダー夏映画でも髄一ではないでしょうか。指きりのシーンのなんと美しいこと!

 

渡辺勝也

 

 ゴーオンVシネマでの監督復帰おめでとうございます。

ドラマパートの演出において手持ちカメラをよく使い、そのブレの多い映像が作品のテンションと一致したとき、エモーショナルで素晴らしい回になると思います。ゴーカイのライブマン回はとても良いものです。

あとデカレンジャーを半分くらい見て止まってるんですが、『フルブラスト・アクション』ははちゃめちゃに出来が良いですね。時間停止ギミックの使いかたが上手いし、他の戦隊夏映画より尺が長いのもあり、バトルにしっかり時間をとってそれぞれが非常にかっこいいアクションを見せてくれます。

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「この監督がいない!」というのがあると思いますがご了承ください。

今の段階での各監督への印象をつらつらと述べてきましたが、これがこれからどう変化していくかが今後の楽しみです。まあ後で見たら自分で恥ずかしくなるだけかもしれないけど。

 

 

 

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